主人公の1人、シルヴィア=オールディスは、本当に普通の家庭の女の子です。
いわゆる「血筋」などの、生まれ持ったアドバンテージは、まったくありません。

今後の設定で書くと思いますが、伝説の7騎士の1人「フィオナ=ルティエンス」が青髪なので
同じ青髪のシルヴィアは、その子孫なのか?と言うと、そんな事もまったくありません。
そもそもフィオナ王国では、青髪と言うのは珍しい髪色ではなく、一般的にみられる髪色です。

それでは、剣術道場で見せた「シルヴィアの防御能力が異常に高い」のはなぜなのか?と言うと
幼少期からいじめられがちだったラルを護るために身に着いた能力なのです。


もう1人の主人公、ラル=アルカードは、フィオナ人やアルダス人が「悪魔」と呼ぶ存在ですが
悪魔と言うのは作られた勝手なイメージであり、本来は「ザンティピー人」と言う身体能力に恵まれている人種の事を指します。
ただ、ラルは、父親がフィオナ人、母親がザンティピー人のため、ハーフと言う事になります。

母親のメル=キャロット(旧姓)は、ザンティピーに複数いる部族の中の「ラヴィニア族」ですが
ラヴィニア族は、ザンティピーでは虐げられている部族で、後ろ暗い仕事を任される事が多いのです。
もっとも、メルは赤ん坊の頃に母親に連れられてフィオナに潜入したため、この事は知らず、フィオナ人として育ちました。

つまり、ラルは、フィオナとザンティピーとのハーフではあるけれど、精神的には完全にフィオナ人であり、こちらもただの普通の女の子と言えます。
実は、この「ザンティピーとのハーフ」と言う事が、物語に大きな転機を与える事になるのですが、それはかなり後半になってからでしょう。


次の項目では、物語が展開している大陸の事を書いてみましょう。